さまざまな種類の薬物があります
多くの患者さんは、いわゆる「消炎鎮痛剤」のみでは痛みを抑えられません。
病気の種類によって効きやすい薬、効きにくい薬はあり、同一症状の患者さんでも薬の効き方は違うことはよくあります。
薬の分類上、下記のような薬を用いて鎮痛します。
- 麻薬性鎮痛薬
- 非ステロイド系抗炎症薬
- 抗うつ薬
- 抗不安薬
- 抗精神薬
- 抗痙攣薬
- 副腎皮質ホルモン(ステロイド)
- その他
例えば、抗うつ薬を処方されたから「うつ症状がある」という訳ではありません。人間は長い間痛みを持ち続けると、誰しもうつ症状を呈します。その点で抗うつ薬の投与は間違いではありません。しかし、大部分のペインクリニシャンは抗うつ薬の持つ鎮痛作用に注目して処方します。必ずしも処方箋の効果効能のとおりではないのです。
このことは漢方(湯液)にも同様なことが言えます。
また、一般に痛み止めとは非ステロイド系抗炎症薬を指します。しかし、この抗炎症薬の中にも実際は多種多様な分類がなされます。