- 頭痛(偏頭痛、筋緊張性頭痛、群発頭痛、低髄液圧症候群、側頭動脈炎、頚椎症、顎関節症) など
危険な病気(脳腫瘍・脳血管の異常など)が隠れている可能性があります。原因を突き止めず治療を開始するのは危険です。しかし、明らかな原因がない場合、痛みを止める治療を開始しましょう。
頭痛にはたくさん種類があり、それぞれ特徴があり治療法も異なります。市販の頭痛止めのみでの対処はお勧めできません。内服薬による治療が一般的ですが、ブロック治療や放射線治療が有効なこともあります。
お酒を飲むと痛くなることが多い、血圧が高くなる、頭痛と食事との関連がある、仕事のし過ぎなど、生活習慣の改善で頭痛が改善することは多いです。
患者さん自身の自覚が必要です。薬だけで治ると思っている方は大間違いです。
食事・会話・洗顔などで痛みが誘発され、診断はほぼつきます。MRIによる診断が必要です。
薬で痛みを抑えることができます。痛みを抑えられなければ神経ブロックや、明らかな原因があれば手術を行ったりγナイフという放射線治療をしたりします。
同様に舌咽神経痛、迷走神経痛、上喉頭神経痛、非定型顔面痛、Tolosa-Hunt症候群というものもあります。
【症状】皮膚・口腔粘膜・歯槽部分への発作的、しかも鋭い電気の走ったような痛み。
日本人の、特に女性は悩まされている方が多いのでしょう。原因はさまざまで、治療もさまざまです。
よく効く治療はありますが、ずっと効くわけではありません。最近ではボツリヌス菌を使う治療もあります。
【症 状】肩周囲のこり感、痛み、それによる痺れや気分不快、頭痛など
【治療法】内服、点滴、ブロック、電気治療、生活習慣の改善など
突然(または徐々に)痛みが生じ、肩を動かすと痛むようになります。また、ひどくなると安静にしても痛みがあり、睡眠が妨げられます。関節内注射・電気治療をメインに行いますが、時には肩関節ブロックを行います。それにより幾分楽に肩を動かせます。
【症 状】肩の痛み、頭から腕の痛み・痺れなど
【治療法】内服、肩関節注射、ブロック、電気治療、体操など
突然腰痛が生じ、程度によりますが動くことが困難になります。多くの方が一度は経験しているでしょう。
一日待って楽になれば良いのですが、そうでなければすぐに治療を開始しましょう。来院時と帰宅時との違いに驚かれるでしょう。
【症 状】腰の痛み
【治療法】内服、電気治療、ブロック
顔、首、腕、胸、腹、背中、腰、脚と全身のどこにでも発生する可能性あります。
左右どちらかの皮膚の水ぶくれと一緒に痛みが発生します。
原因は神経にひそんでいた水痘・帯状疱疹ウイルスが神経を破壊するため、神経に沿った痛みと、その表面の皮膚の一時的な炎症による水疱が発生します。
神経が修復しきれないと、疱疹が治ったにもかかわらず不快な痛みが長期に残ってしまう帯状疱疹後神経痛となり、一般の鎮痛薬は全くといっていいほど効き目ありません。
圧迫骨折とは、外傷や椎骨の衰弱が引き起こす骨折のことをいいます。
加齢による骨粗鬆症などで骨密度が減少し、骨同士がぶつかりあうことで脊椎の椎体(ついたい)が潰れてしまうことが原因です。
原因検索(膝・脊髄・脳など)が重要です。何らかの理由(変形性膝関節症など)で膝に炎症が起こっている場合、内服薬服用・関節穿刺・パンピング・薬の注入などが必要です。装具を装着したり、症状が落ち着いたら膝を動かすなどのリハビリをすると効果的です。腰が原因で膝に痛みがある場合、腰にブロックをすることもあります。
膝が炎症を繰り返したり、痛みがひどい場合、手術が必要になることもあります。この場合、原因がはっきりしています。しかし、何らかの理由で手術ができない場合、痛みを和らげることもできます。膝の痛みを感じる神経を感じなくしてしまうのです(実際には膝の神経は複雑で完全に痛みを取ることは難しいですが、楽になります)。